身近な暮らしの中で、
日本の森に想いを馳せてほしい

日本の森は持続可能な大切な資源です。

このシンプルな流れが豊かなものになるほど、「生命の源」=「水を育む森づくり」につながります。木和堂の代表である鈴木直子は木材コーディネーターです。これまでの経験と知見を活かし、手に取るたびに「日本の森」を感じられるような製品づくりのプロジェクトを様々なメーカー、職人さんと共に進めていきます。

カスケード利用(多段的利用):木材は製造される物によって、製材方法や乾燥工程が異なるため、木和堂では製品に適した樹種(適材適所)、製材、乾燥を考えながら様々なご提案をしています。ただ、丸太が100%活かせることは少なく、木材を限りなく有効活用できるようこれまでにない多用な利活用を考えながら進めています。

木和堂プロデュースの特長

  • 豊富な知見と多様なネットワークから、最良価値を創造いたします。
  • サプライチェーンはもちろん、バリューチェーン(価値をつなげる)を創ります。
  • 関わる人やモノの最大最適化をめざします。
  • 森林・林業・木材産業以外の人財も活用いたします。
  • 幅広い異業種と専門分野のネットワークと信頼関係を構築いたします。

国産材によるワイン樽

株式会社岩手くずまきワインと

林業では木材(針葉樹)を搬出するための作業道を作るために木を伐り、道を設置します。その時に伐られるのが広葉樹(支障木:道を設置するための支障になる木)です。たとえ樹齢100年であってもです。そしてそれらの広葉樹はただのチップになり製紙の原料や、バイオマス発電の燃料になります。最終段階でチップや燃料利用となります。
支障として伐られる木の一つにミズナラがあります。ミズナラは、かつてイギリス王室御用達の家具用材でした。日本でも1950年代には日本のミズナラを使って洋樽が作られていました。しかし、ミズナラは「水楢」と漢字が示すように水分を多く含む材質のため、漏れの原因となりやすく、フランスやアメリカのオーク材に取って代わっていきました。
この現状と歴史を山梨のワイナリーから聞いた木材コーディネーターの鈴木は宿題と受け止め、取り組みを始めました。

岩手県は様々な広葉樹が集まる地域であり、葛巻は森林の8割がミズナラ林で、くずまきワイン工場もそのような森の中にあります。鈴木の働きかけにより木和堂と日本のワイン樽作りを2020年より開始いたしました。ウイスキーやワインは樽が持つ木の力を借りながら熟成していき、味わい深さを醸していきます。ミズナラだけでなく、日本に存在する樽用材に適した広葉樹で洋樽を製造し、森林の価値を挙げて参ります。
ワイングラスを傾けるたびに日本の森を想い浮かべ、味わう時間をお届けします。

国産広葉樹を使ったボタン

株式会社アイリス・
メーカーズシャツ鎌倉株式会社と

2020年お正月、様々な色を持つ広葉樹で作った「木のボタン」と、社長へのお手紙を添えて木和堂の地元にあるメーカーズシャツ鎌倉株式会社を訪ねました。目的は鎌倉シャツに木のボタンを使っていただくことです。

「袖を通す一枚のシャツボタンから、森を感じることができます。シャツのボタンをかけるたびに新緑や、紅葉の森に想いを馳せることができたら一日のスタートが幸せに感じられます。日本の持続可能な資源である森を活かすために、様々な色を持つ広葉樹を活かすために、木のボタンの利用をお願いいたします。」という依頼文が始まりでした。
10数種類の広葉樹ボタンの試作品を株式会社アイリスに依頼し、試験中です。広葉樹ボタンの特徴は多様な色と手ざわり(硬さ、柔らかさ)です。ボタン以外の利活用も検討中で、どのような製品が生まれるのか楽しみです。

国産ブナ材を使ったハンガー

中田工芸株式会社と

輸入ブナ材を使ってハンガーを製造している国内唯一の製造企業、中田工芸株式会社に、新潟県大白川のスノービーチのブナ材の利活用を提案いたしました。

エネルギー源が薪の時代が去った後の日本の薪炭林(しんたんりん)では、広葉樹はチップにされ、製紙の原料やバイオマス発電の燃料に使われています。広葉樹の特長を生かした有効な利活用はあまり見られません。国内に眠っているブナ材の様々な利活用を提案します。

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